けがや病気で傷ついた手足の神経の新たな治療法として期待される。
手術用縫合糸の材料になる高分子化合物を加工、表面は頑丈で内側はスポンジ状の2層構造のチューブ(直径2ミリ)を作製。スポンジ層にマウスのiPS細胞から作った神経系細胞を染み込ませた。
後ろ脚の神経が5ミリ欠損したマウスに、この人工神経を移植したところ、3か月後には生活にほとんど影響がないまでに歩行能力が改善した。スポンジ層に神経系細胞を染み込ませなかった場合は回復しにくく、何も移植しないと脚がまひしたままだった。
(2011年5月10日07時08分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110510-OYT1T00156.htm
- 関連記事
-
- 第52回日本神経学会学術大会に行けなくなった
- ハイブリッド人工神経が傷治す…マウス実験成功
- 糖鎖生物学入門