▽45名の患者が対象となり、呼吸筋トレーニング群23名(30%負荷)、sham群22名に無作為割付され比較されました。主要評価項目は最大呼気・吸気圧でした。
▽12週間の呼吸筋トレーニングは最大呼気圧の有意な増加をもたらしましたが、最大吸気圧の増加にはつながりませんでした。12か月間のALSFRS-Rのbulbar subscaleに変化率においては、sham群ではトレーニング群よりも低下速度が約2倍速い結果となりました
▽ALSFRS-R総得点の変化率や人工換気導入までの期間、摂食機能などにおいては有意な差がみられませんでした。
▽以上の結果は呼吸筋トレーニングが一部機能において生理的機能を高めることができる可能性を示唆するものであり、今後さらに最適なトレーニング強度などを定める研究が行われることが期待されます
(この研究はアメリカ、University of FloridaのPlowmanらにより報告され、2023年2月20日付のNeurology誌に掲載されました)
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