▽現在ヨーロッパではALSに対するタウロウルソデオキシコール酸の第3相試験が進行中です。
▽タウロウルソデオキシコール酸は先に承認されたrelyvrio(フェニル酪酸とタウロウルソデオキシコール酸の合剤)の構成成分の1つです。
▽この試験の結果は来年にも判明する予定です。タウロウルソデオキシコール酸(TUDCA)は肝臓由来の胆汁成分であり、肝疾患などの治療に使用されており、安全性は良好です。副作用としては軟便と下痢などです。
▽TUDCAは中枢神経に移行可能であり、神経細胞の保護作用があることが報告されています。
▽第3相試験においては最初3か月間参加者はリルゾールを投与され、ベースラインでのALSFRS-Rの変化率が評価されます。
▽続いて1回1g、1日2回TUDCAが投与され、プラセボ対照で18か月間、リルゾール併用下で投与されます。
▽主要評価項目は、進行速度が20%以上低下した人の割合になります。
▽2021年後半までに337名の患者がエントリーされており、2023年10月に終了予定となっています
引用元
https://alsnewstoday.com/news/results-phase-3-trial-tudca-als-likely-next-year/
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