▽今回研究者らはチアミン(ビタミンB1)とそのより生物学的利用能の高い誘導体である O,S-dibenzoylthiamine(DBT)による抗酸化作用のFUS変異モデルマウスの病態への影響を評価しました
▽発症前からのDBT投与は運動機能および筋萎縮の改善効果を認めました。また中枢神経におけるGSK-3βやIL-1β mRNA濃度が正常化しました。一方でチアミン投与はほとんどの指標に影響がありませんでした
▽以上の結果はFUS変異ALSにおいてDBTが治療的に有望な可能性を示唆するものです
(この研究は、イギリス、 Oxford UniversityのProbertらにより報告され、2022年12月付のBiomed Pharmacother.誌に掲載されました)
- 関連記事
-
- TAF-15関連蛋白症における酸化ストレスの低減
- O,S-dibenzoyl thiamineはFUS変異ALSモデルマウスの病態改善効果をもたらす
- mitofusinの活性化はSOD1変異ALSの病態を改善する