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Eledon社のTegoprubartが第2相試験で有望な結果
・ALS NEWS TODAYの6月2日付記事からです

▽Eledon Pharmacetutical社のALS治療薬候補であるtegoprubartの第2a相試験の予備的な結果が報告されました。この試験では炎症性バイオマーカーの変化と、抗体医薬品であるtegoprubartの標的対象が減少するかどうかが検証されました。

▽tegoprubartはCD40リガンド(CD40L)を標的とする抗体です。CD40Lが免疫細胞上の受容体であるCD40に結合すると、炎症反応が促進することが知られています。ALS患者yの56%において免疫細胞間のCD40-CD40Lシグナル経路が亢進していることが報告されており、血中CD40L濃度がALSの進行速度と関連することが報告されています

▽tegoprubartはT細胞が炎症促進状態から、免疫反応を抑制する状態への移行を促進し、神経炎症を抑制することで治療的効果を発揮することが期待されています。基礎実験ではtegoprubartは神経細胞死を抑制し、ALS動物モデルの発症を遅延させ、病態進行を抑制することが示されています

▽第1相試験では安全性が確認されました。今回の第2a相試験では、54名のALS患者が対象となり、4つの異なる用量での安全性や忍容性、薬物動態などが評価されました。参加者は隔週で6回の静脈内投与を12週間にわたって受けました

▽今回報告された結果では、tegoprubartは全ての用量で概ね安全であり、重篤な副作用はありませんでした。

▽tegoprubartの高用量(4および8mg/kg)投与では、T細胞およびB細胞の機能バイオマーカーであるCD40LおよびCXCL13の濃度が有意に低下し標的への作用が確認されました。 投薬開始前の患者では、32種類の炎症性バイオマーカーに異常がみられましたが、治療により、TNFα、MCP1、EN-RAGE、CRPなど、最大で23のバイオマーカーの濃度が用量依存的に有意に減少しました。

▽高用量投与群の反応者では、対照群に比べ31.3%疾患進行が遅い結果が得られました。今後有効性に関する検証が期待されます。

引用元
https://alsnewstoday.com/news/markers-als-disease-progression-shown-reduced-tegoprubart-trial/


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