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ALS(筋萎縮性側索硬化症)に負けないで
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クローン増殖したCD8 T細胞はALS-4の特徴である
▽ALS-4とよばれるALSのサブタイプは若年発症で進行が遅いことが特徴です。ALS-4患者は30歳代までに運動障害を呈し、50歳代までにほとんどの患者において歩行補助具が必要となります。

▽ALS-4はセナタキシン遺伝子の変異によって引き起こされます。今回、研究者らは、ALS-4の原因となるセナタキシン遺伝子変異を有する変異セナタキシンノックインマウスを用いて、その病態を観察しました

▽その結果、ノックインマウスの中枢神経系と血液中にクローナル増殖をした最終分化型エフェクターメモリーCD8 T細胞が観察され、自己抗原に反応したT細胞の増殖が起きていることがわかりました。

▽ノックインマウスにおける抗原特異的CD8 T細胞の増加は、運動神経変性の進行を反映しており、抗グリオーマ免疫応答と相関していました。

▽ALS-4患者では、クローン増殖した最終分化型エフェクターメモリー CD8T細胞が末梢血中に増加していることがわかりました。

▽以上の結果は、ALS-4の病態における抗原特異的CD8 T細胞応答の関与を示唆しており、病態解明や治療法開発に利用できる可能性があります。

(この研究は、アメリカ、Icahn School of Medicine at Mount SinaiのCampisiらにより報告され、2022年6月22日付のNature誌に掲載されました)
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