▽これまでに抗てんかん薬であるエトスクシミドがALS線虫モデルの生存期間を延長し、神経保護作用を示すことが報告されています。この神経保護作用は、細胞モデルやラットモデルでも確認されました。 しかし、動物モデルで効果を発揮するためには高用量が必要であり、また、どのような分子経路で作用するのかはよくわかっていません。
▽今回、リバプール大学の研究者らは、より低用量で治療効果が期待できる類似化合物を探索しました。その結果、エトスクシミドの活性代謝物であるMPS( alpha-methyl-alpha-phenylsuccinimide)がALS線虫モデルにおいて低用量で強力な保護作用を発揮することが明らかになりました
▽この保護作用はDAF-16とよばれる遺伝子発現に関連する分子を介して発揮されることがわかりました。MPSの神経保護作用はエトスクシミドの100倍以上とのことです。今後の治療的応用が期待されます
引用元
https://alsnewstoday.com/news/antiepilectic-compound-mps-neuroprotective-als-worm-model-als-study/
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