▽今回研究者らは、SOD1変異ALSモデルマウスにおいて、症状発現初期に5日間の医療用オゾン投与による効果を評価しました。
▽その結果、モデルマウスの体重、運動能力、疾患期間、生存率に関しては有意な効果を確認することはできませんでした。しかし、進行期のモデルマウスの脳幹では、神経変性が減速することが確認されました。また、脳幹部ではミクログリアの増殖が抑制され、アストロサイトもほとんど影響を受けないことが観察されました。
▽以上の結果は、医療用オゾンが、おそらくは抗炎症作用により神経保護作用を発揮する可能性を示唆するものです
(この研究はドイツ、Philipps-UniversityのBetteらにより報告され、2022年3月21日付のInt J Mol Sci.誌に掲載されました)
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