▽色素化合物であるviolaceinはこれまでに神経保護作用を有することが報告されています。今回研究者らはSOD1変異ALSモデルラットから得られたアストロサイトを用いて、violaceinの効果を評価しました
▽その結果、violaceinは神経毒性の高い異常なアストロサイトを選択的に死滅させました。またSOD1変異モデルラットにviolaceinを投与すると、体重や筋力の維持効果や神経筋接合部の完全性維持効果などが確認されました。
▽以上の結果はviolaceinがALSモデル動物に対して治療的効果を有する可能性を示唆するものです
(この研究は、ウルグアイ、Instituto de Investigaciones Biológicas Clemente Estable のOlivera-Bravo Sらにより報告され、2022年3月15日付のSci Rep.誌に掲載されました)
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