・ALS NEWS TODAYの3月17日付記事からです
▽現在第3相試験が進行中のClene Nanomedicine社のALS治療薬候補であるCNM-Au8ですが、第2相試験の事後解析の結果、一部サブタイプにおいて有効性を示唆する結果がえられました
▽この第2相試験では、45名のALS患者が対象となりプラセボ対照で36週間、有効性や安全性が評価されました。この第2相試験では運動単位数指数(MUNIX)スコアで測定される運動神経細胞数の減少を、主要評価項目として用いた初めての試験でした。
▽全体としてCNM-Au8はプラセボと比較してMUNIXのスコアを有意に変化させることができませんでした。しかし四肢発症型では、MUNIXスコアがプラセボ投与群で約40%、CNM-Au8投与群で20%強低下したことがわかり、有効性を示唆する結果となりました。
▽また、ALSの進行の指標として、死亡や気管切開、人工換気、胃瘻造設などに至った割合について比較したところ、CNM-Au8は36週間の試験期間中にこれらのリスクを約37%有意に低下させることがわかりました。
▽また臨床試験に参加した80%の患者がその後の非盲検延長試験に参加しましたが、この延長試験において、予想死亡率の統計モデルを構築し、実際の試験結果と比較したところ、CNM-Au8は死亡リスクを約57%低下させることを示唆する結果が得られました。
▽今年後半にはHEALEY ALS Platformによる第3相試験の最初の結果が公表されることが予定されています
引用元
https://alsnewstoday.com/news-posts/2022/03/17/mda-2022-cnm-au8-may-slow-als-progression-reduce-mortality-risk/
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