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ALS(筋萎縮性側索硬化症)に負けないで
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変異選択的なstreopureオリゴヌクレオチドはC9orf72遺伝子変異ALSモデルの病態を緩和する
▽C9orf72遺伝子変異ALSは家族性ALSの最も頻度の高い原因です。神経変性は正常C9orf72蛋白質の喪失やRNA凝集体の形成、ジペプチド繰り返し蛋白質の生成などに関連していると考えられています

▽今回、研究者らは、すべてのC9orf72遺伝子転写産物に共通したターゲット配列を発見し、C9orf72 BACトランスジェニックマウスや細胞モデルなどにおける反復配列転写産物の選択的なノックダウンが可能となることを示しました。

▽研究者らは、このターゲット配列に作用するstereopure(立体化学的に純粋な)オリゴヌクレオチドを作成し、その特性が特定の構造に依存することを示しました。

▽モデルマウスにおいては、このオリゴヌクレオチドを投与すると、性情な蛋白質発現に影響することなく、病態緩和作用がみられました。選択的に運動神経細胞を保護し、グルタミン酸誘発性の細胞毒性が緩和されました。

▽以上の結果は、この新しいオリゴヌクレオチドがC9orf72遺伝子変異ALSに対して新たな治療選択肢となる可能性を示唆するものです

(この研究は、アメリカ、Wave Life Sciences Ltd.のLiuらにより報告され、2021年2月8日付のNature Communications誌に掲載されました)


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