▽今回、研究者らはALS細胞モデルなどを用いて、PAK4の効果を調べました。
▽SOD1変異ALSモデルマウスの脊髄にPAK4遺伝子が注入されました。その結果、PAK4発現亢進は、CREBシグナル経路の活性化により病態進行を有意に遅延させました。PAK4の発現および活性化は、病態進行に伴って有意に減少しましたが、これはmiR-9-5pの制御に起因するものでした。
▽PAK4による神経保護作用はCREB阻害剤により顕著に阻害されました。以上の結果は、PAK4がCREBシグナル経路を介した抗アポトーシス作用により運動神経保護作用を発揮する可能性を示唆するものです
(この研究は、中国、The First Clinical College of Harbin Medical UniversityのCongらにより報告され、2021年2月21日付のCell Prolif.誌に掲載されました)
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