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ALS(筋萎縮性側索硬化症)に負けないで
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ALSにおいては血清クレアチニンは保護的に作用する可能性
▽これまでいくつかの観察研究において血清クレアチニンとALS発症との関連性が報告されてきました。しかし交絡因子や逆の因果関係(reverse causation)の影響により結論ははっきりしませんでした。

▽今回、研究者らは2つのサンプルのメンデルランダム化解析により、血清クレアチニンとALS発症との因果関係を検証しました。

▽ヨーロッパの358072名の対照者および80610名のALS患者のゲノムワイド関連解析の結果と血清クレアチニン値、東アジアの142097名の対照者および4084名のALS患者のゲノムワイド関連解析の結果と血清クレアチニン値を用いて逆分散法により、血清クレアチニンのALS発症に及ぼす影響について検討されました。

▽その結果、ヨーロッパのサンプルにおいては、遺伝子的に予測される血清クレアチニン濃度はALSのリスク増加に対して有意に保護的(オッズ比0.92)に作用することがわかりました。一方で東アジアにおいては、その関連性は有意ではありませんでした。

▽以上の結果は、ヨーロッパのサンプルでは血清クレアチニンはALS発症に対して保護的に作用している可能性があることを示唆するものです


(この研究は、中国、The Third Affiliated Hospital of Soochow University, ChangzhouのWangらにより報告され、2021年2月8日付のMol Neurobiol誌に掲載されました)
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