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ALS(筋萎縮性側索硬化症)に負けないで
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低用量IL-2の第2a相試験
▽低用量インターロイキン2は自己炎症において制御性T細胞の機能を高めることが報告されています。今回、低用量IL-2のALSに対する薬物動態と安全性を検証するための第2a相試験が行われました

▽リルゾール投与中の発症5年未満、SVC70%以上のALS患者36名がエントリーされました。低用量IL-2(aldesleukin)2 MIU投与群、1 MIU投与群、プラセボ群の3群に無作為割付され、5日間連続投与を4週間ごとに3サイクル施行されました。

▽主要評価項目はCD4+ T細胞に占める制御性T細胞の割合の変化(%Treg)でした

▽重大な副作用は発生せず、非重篤な有害事象は、注射部位反応やインフルエンザ様症状などが投薬群でより高頻度に発生しました。プラセボ群の平均%Tregは―0.49%であり、2 MIU投与群では+6.2%、1 MIU投与群では+3.9%といずれもプラセボ群と有意差を認め、Tregの割合増加がみられました。

▽副次的評価項目では、用量依存性の血漿中CCL2増加がみられました。以上の結果は低用量IL-2投与が忍容性良好であり、免疫応答を良好に惹起している点で効果的と考えられました。今後有効性についての検証が期待されます

(この研究は、フランス、 University of MontpellierのCamuらにより報告され、2020年7月7日付のEbioMedicine誌に掲載されました)
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