▽今回、研究者らはベルベットモンキーに対して140日間BMAAを210mg/kg/day投与し、対照群と比較すると同時に、BMAAおよびL-セリン(210mg/kg/day)を同時投与した群とも病態を比較しました
▽その結果、BMAA投与群ではTDP-43蛋白症の病態が観察され、脊髄前角における反応性アストログリオーシスや活性化ミクログリアを伴う運動神経変性が観察されました。一方で、BMAA+L-セリンを投与された群では、このような病態変化は減弱していました
▽以上の結果は、BMAAの引き起こす病態に対してL-セリンが保護的な作用を発揮することを示唆しており、治療的介入のヒントになる可能性があります
(この研究は、アメリカ、University of MiamiのDavisらにより報告され、2020年1月21日付のJ Neuropathol Exp Neurol.誌に掲載されました)
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