▽グリコシルセラミドはスフィンゴ糖脂質の主要な前駆体であり、GBA1ないしGBA2グリコセレブロシダーゼにより分解されます。
▽今回、研究者らはSOD1変異ALSモデルマウスの脊髄においてGBA2活性が顕著に亢進していることをみいだしました。
▽そこで、GBA2阻害作用を有するアンブロキソールを発症前のモデルマウスに投与したところ、発症遅延効果と神経筋接合部保持、運動神経細胞保存作用などが認められました。
▽以上の結果は、SOD1変異モデルマウスにおいてアンブロキソールが治療的効果を有することが示唆するものです
(この研究は、フランス、Universite de StrasbourgのBouscaryらにより報告され、2019年8月7日付のFront Pharmacol誌に掲載されました)
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