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ALS(筋萎縮性側索硬化症)に負けないで
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ヒスタミンはALSモデルマウスにおいて熱ショック応答を誘導する
▽ALSは非細胞自律性の変性疾患であり、ミクログリアとアストロサイトの活性化が病態に関与していると考えられています

▽熱ショック蛋白質は神経細胞生存を促進し、グリアにおける強い抗炎症作用を発揮します。これまでに、SOD1変異ALSモデルマウスの中枢神経においてヒスタミンを増加させる薬理学的介入は、神経炎症を減少させ、運動神経細胞死を抑制しました。

▽今回、研究者らは、この効果が熱ショック応答を介するものであるのかどうかを検証しました。

▽症状発現後のSOD1変異ALSモデルマウスに対して、血液脳関門を透過しうるヒスタミン前駆体のヒスチジンが投与され、同時にモデルマウス由来のミクログリアや神経細胞モデルに対してヒスタミン投与した反応が観察されました。

▽その結果、SOD1変異モデルマウス由来のミクログリアおよび運動神経細胞において、ヒスタミン投与は熱ショック応答を活性化しました

▽モデルマウスに対するヒスチジン投与は脊髄におけるHsp70などを増加させ、運動神経細胞変性を抑制しました。

▽以上の結果は、ヒスタミンが熱ショック応答の誘導により神経保護作用を有する可能性を示唆するものであり、今後の治療法開発の手がかりとなる可能性があります

(この研究は、イタリア、IRCCS Santa Lucia FoundationのApolloniらにより報告され、2019年8月3日付のInternational journal of molecular sciences誌に掲載されました)
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