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ALS(筋萎縮性側索硬化症)に負けないで
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AngiogeninはアストロサイトのNrf2/ARE経路を活性化し神経保護作用を有する
▽血管新生因子であるangionenin(ANG)遺伝子の変異はALSにおいて多く見出されています。ALS類似症状を呈するモデルマウスに対してヒトANGを投与することにより治療的効果が確認されています

▽ANGはリボヌクレアーゼであり、神経細胞内に入り、tRNAの一部を分解し、転写開始とストレス顆粒の集合を抑制します。

▽今回、研究者らはマウス神経細胞およびアストロサイトを用いて、ANGの機能を解析しました。その結果、ANGは酸化的ストレスに対して細胞保護作用を有するNrf2経路を活性化することがわかりました。

▽この活性は神経細胞では起きず、アストロサイトにおいて生じ、酸化的ストレスに暴露した近傍の神経細胞を保護的に機能することがわかりました。

▽以上の結果はANGが神経保護作用を有することを示唆しており、ALSに対する治療的効果が期待できる可能性があります。

(この研究は、アメリカ、University of Wisconsin-MadisonのHoangらにより報告され、2019年8月20日付のThe Journal of biological chemistry誌に掲載されました)
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