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SARM1蛋白質の構造と機能についての解析がALS治療の糸口になる可能性
・ALS NEWS TODAYの8月29日付記事からです

▽Disarm Therapeutics社はSARM1蛋白質の構造と機能についての2つの論文をScience誌に公表しました

▽SARM1蛋白質は細胞変性に関与する主要な蛋白質です。ALSを含む神経変性疾患では軸索の変性が生じますが、この軸索変性過程にSARM1蛋白質が関与していることが報告されてきました

▽SARM1蛋白質はNAD+の分解に関与しています。SARM1蛋白質活性の阻害は動物モデルにおいて軸索変性を減少させることが知られており、SARM1蛋白質がALSなどの治療ターゲットとなっています

▽研究者らはX線結晶解析を用いて、SARM1蛋白質がNAD+を切断する機構について調べました。その結果、蛋白質において2つの重要な領域が抽出されました。それはSAM(sterile alpha motif)とTIR(toll/interleukin-1 receptor)と呼ばれる領域です。8つのSAM領域がTIRの作用により集合し、機能することがわかりました。

▽さらに研究者らはTIR領域における基質結合部位を同定し、それが植物においても保存されていることを見出しました。それはNLR(nucleotide-binding leucine-rich repeat)免疫受容体と呼ばれており、この蛋白質も細胞死に関与しています。TIR領域によるNAD+の分解が細胞死のシグナル経路において重要であることがわかりました。

▽Disarm社は今後SARM1蛋白質の機能に着目したALSなどに対する治療薬開発を促進したいとしています

引用元
https://alsnewstoday.com/2019/08/29/new-data-structure-function-sarm1-may-aid-design-new-als-therapies/
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