fc2ブログ
ALS(筋萎縮性側索硬化症)に負けないで
全世界から最新の治療情報を見つけ出し、ここで紹介します。完治するまで戦い続けましょう!
202308<<123456789101112131415161718192021222324252627282930>>202310
プリオン様領域を有するリン酸化酵素Sky1はストレス顆粒分解に必要
▽外部環境の変化に反応して形成されるストレス顆粒は、膜を有さないmRNAを多く含む構造体です。ストレス顆粒形成は可逆性ですが、ALSなどの神経変性疾患では持続的なストレス顆粒の形成が報告されています。

▽ストレス顆粒の分解に関わる因子についてはよくわかっていません。

▽多くのストレス顆粒を構成する蛋白質はプリオン様領域を有しており、そのうちのいくつかがストレス顆粒形成に関与しています
▽今回、研究者らはプリオン様領域を有する酵母のリン酸化酵素であるSky1がストレス顆粒の構成要素であることをみいだしました

▽Sky1は自身のプリオン様領域によりストレス顆粒に取り込まれます。そしてリン酸化酵素としての活性がストレスからの回復過程におけるストレス顆粒の分解に関与しています。

▽このストレス顆粒分解過程においては、ストレス顆粒構成要素のNpl3のリン酸化を介することがわかりました。Sky1はシャペロンを介したストレス顆粒の分解機構の障害を補う役割を有しています。

▽以上の結果は、Sky1がストレス顆粒分解に重要な機能を有することを示唆しており、ストレス顆粒の関与する病態への治療法開発の手がかりとなる可能性があります。

(この研究は、Colorado State UniversityのShattuckらにより報告され、2019年8月9日付のNature Communications誌に掲載されました)
関連記事
スポンサーサイト



コメント
コメント
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバック URL
トラックバック
copyright © 2023 Powered By FC2ブログ allrights reserved.