▽今回、ALS患者に対する長期レトロウイルス治療薬(Triumeq:abacavir,lamivudine,dolutegravir)投与の安全性に関する試験が行われました。
▽40名のALS患者がまず10週間経過観察をされ、その後24週間Triumeqが投与されました。完遂率は88%でした。重大な副作用は観察されましせんでした。1名が肝逸脱酵素の上昇により脱落しました
▽Triumeq投与は、レトロウイルス遺伝子発現を減弱させ、ALSFRS-Rの変化率を観察期間中と比較して21.8%減弱させました。Triumeq長期投与の安全性と忍容性は確認されました。今後より大規模な第3相試験の実施による有効性の検証が期待されます
(この研究はオーストラリア、The University of Sydney のGoldらにより報告され、2019年7月8日付のAmyotroph Lateral Scler Frontotemporal Degener.誌に掲載されました)
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