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ALS(筋萎縮性側索硬化症)に負けないで
全世界から最新の治療情報を見つけ出し、ここで紹介します。完治するまで戦い続けましょう!
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新規臨床試験情報( CNM-Au8)
・オーストラリアでの新規臨床試験です。アメリカに続いてオーストラリアでもCNM-Au8のALSに対する有効性、安全性についての第2相試験が開始予定です

・CNM- Au8は金を含む小分子製剤であり、細胞のエネルギー代謝を改善するといわれています

・48名を対象にプラセボ対照で36週間行われる予定です

引用元
https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT04098406
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新規臨床試験情報(Ciprofloxacin/Celecoxib)
・アメリカでの新規臨床試験情報です。NeuroSense社のALS治療薬候補であるCiprofloxacin/Celecoxibの第1相試験が開始予定です

・Ciprofloxacinは抗菌薬、Celecoxibは商品名セレコックスであり、cox-2阻害薬(消炎鎮痛薬)です。CiprofloxacinのALSにおける作用機序などはよくわかりませんでした。

・30名のALS患者を対象としたオープン試験で主に安全性が確認される予定です

引用元
https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT04090684
ALS治療薬候補のAstroRxが良好な予備的結果
・ALS NEWS TODAYの9月25日付記事からです

▽Kadimastem社のALS治療薬候補であるAstroRx細胞移植は第1/2a相試験が実施中ですが、中間結果が公表されました

▽AstroRxは、健常者幹細胞由来のアストロサイトであり、神経細胞保護作用による病態改善効果が期待されています

▽イスラエルで21名のALS患者を対象に実施中の臨床試験では、クモ膜下腔内に3種の用量のAstroRx細胞移植が単回、ないし2回(60日間隔)投与されます

▽低用量を投与された最初の5名の3ヵ月後の中間結果が公表されました

▽それによると、投与前のALSFRS-R得点の変化率の平均は0.87点/月でしたが、投与後3ヶ月間の変化量の平均は0.26点に改善がみられたとのことです

▽予備的な結果ですが、期待のもてる結果であり、今年中にも6ヶ月間の結果が判明する予定です

引用元
https://alsnewstoday.com/2019/09/25/astrorx-cell-therapy-may-slow-progression-in-als-patients-early-trial-data-show/
Synchron社のブレイン・コンピュータ・インターフェースの臨床試験
・ALS NEWS TODAYの9月24日付記事からです

▽Synchron社は、同社のブレイン・コンピュータ・インターフェースであるStentrodeの最初のヒトへの植え込みを完了しました

▽Stentrodeは、ALSなど重度麻痺患者のコミュニケーションを可能とする装置です。特徴として、開頭術を必要とせず、侵襲性が低いことがあります

▽StentrodeはbrainOSとよばれるプラットフォーム上で動作し、脳波を言語に変換します。植え込みに際して経静脈的にカテーテルを通じて脳内に装着することが特徴で、侵襲性の少ないものとなっています。

▽今回のヒトへの装着試験を通じて、今後の臨床試験の実施に向けての方向性を模索したいとしています

引用元
https://alsnewstoday.com/2019/09/24/synchron-successfully-completes-first-clinical-implantation-of-stentrode/
Healeyセンターが5つの治療薬候補を統括する臨床試験プラットフォームを開始
・ALS NEWS TODAYの9月23日付記事からです

▽マサチューセッツ総合病院のHealy & AMGセンターの主導で、5つのALS治療薬候補について、複数の候補薬の有効性を同時に評価するプラットフォームが開発されました。

▽これにより、プラセボ群を統合できるなど、臨床試験実施に伴うコストが1/3以下にできるなどの利点が期待できるとのことです

▽5つの治療薬候補は、Ra Pharmaceutical社のZilucoplan、Biohaven Pharmaceutical社のVerdiperstat、Clene Nanomedicine社のCNM-Au8、Prilenia社のPeridopidine、Implicit Bioscience社のIC14です。

▽今後、このようなプラットフォームの利用により、臨床試験実施の効率化が期待されます

引用元
https://alsnewstoday.com/2019/09/23/healey-amg-center-mass-general-launches-first-als-platform-trial-five-candidate-treatments/

藻類の産生する毒性物質とALS
・ALS NEWS TODAYの9月20日付記事からです

▽PLoS Computational Biology誌に公表された研究結果によると、藻類の産生する毒素が蛋白質の安定性を阻害することによりALS発症に関与している可能性があるとのことです

▽BMAA(βーメチルアミノ-L-アラニン)は海洋に生息する一部のシアノバクテリアが産生する環境毒素です。BMAAは魚介類に蓄積し、ヒトに摂取されます

▽BMAAはALSとの関連性が報告されており、グアムのシャモロー族が摂取する食品には高用量のBMAAを含有することが知られています。この地域ではALS発症率が100倍高いことが知られています。しかしBMAAがどのようにALS発症に関与しているかはわかっていませんでした

▽研究者らは、BMAAが類似構造物であるL-セリンと誤って利用されることにより、蛋白質構造に変化が生じ、ALS発症に結びつくのではないかと考えました

▽ペンシルバニア州立大学の研究者らは、SOD1蛋白質内のL-セリンがBMAAに置換された場合、どのような変化が生じるかをコンピュータによる解析で調べました

▽その結果、BMAAを取り込んだSOD1蛋白質は安定性に欠如し、折り畳み異常を生じやすく、凝集体を形成する傾向がありました。

▽研究者らは今後、実際に孤発性ALSなどにおけるBMAAの寄与などを解明し、ALS発症予防などに役立てたいとしています

引用元
https://alsnewstoday.com/2019/09/20/study-suggests-mechanism-als-caused-by-toxic-bmaa-compound-algae/

こめ油抽出物がALSモデルにおいて神経保護作用
・ALS NEWS TODAYの9月16日付記事からです

▽Neuropharmacology誌に公表された研究結果によると、ALSモデル動物において、こめ油抽出物が神経細胞保護作用を有する可能性があることがわかりました

▽家族性ALSの20%はSOD1遺伝子変異に起因するといわれており、酸化的ストレスが病態に関与していると考えられています。

▽こめ油抽出物であるGamma-oryzanolは抗酸化作用を有する化合物であり、これまでにパーキンソン病モデル動物などにおいて治療的効果を有することが報告されています

▽研究者らはSOD1変異ショウジョウバエALSモデルや細胞モデルを用いてこめ油抽出物の治療的効果を検証しました

▽その結果、運動神経細胞死が抑制され、運動機能の改善効果、生存期間延長効果が確認されました。

▽また細胞モデルでは、生存期間が30-35%延長することが確認されました。この作用はAktなどの関連する抗酸化経路の活性化によるものと推測されました

▽以上の結果は、gamma-oryzanolがALS治療薬開発の手がかりとなる可能性を示唆するものです

引用元
https://alsnewstoday.com/2019/09/16/rice-bran-oil-compound-may-protect-neuronos-in-als-study-says/
MRガイド下での血液脳関門開窓術
▽MRガイド下での超音波を利用した血液脳関門の透過性を変化させる技術は、中枢神経のターゲット部位に薬剤を運搬する新規技術です。

▽研究者らはALS患者に対して初めてこの技術を応用し、ターゲット部位でのガドリニウム漏出により検証しました

▽その結果、超音波照射後速やかにガドリニウム漏出が確認され、その後24時間以内で正常化しました

▽安全性についても問題なく、可逆性の手法であることがわかりました。今後ALS患者に対する有効な薬物運搬法として応用が期待されます

(この研究は、アメリカ、University of TorontoのAbrahaoらにより報告され、2019年9月26日付のNature Communications誌に掲載されました)
VDAC1由来N末端ペプチドはSOD1変異ALSモデルマウスの病態緩和作用を有する
▽SOD1変異ALSでは、折り畳み異常SOD1蛋白質の凝集体が形成され細胞毒性を発揮すると考えられています。一方可溶性のSOD1蛋白質はミトコンドリアや小胞体などに結合し、様々な機能を果たします。

▽今回研究者らは、変異SOD1蛋白質がミトコンドリア外膜のVDAC1(電位依存性陰イオンチャネル)のN末端に特異的に結合することをみいだしました。

▽一方でVDAC1由来N末端ペプチドは、変異SOD1蛋白質由来の細胞毒性を抑制しました。SOD1変異ALS細胞モデルにおいてVDAC1由来N末端ペプチド投与は生存期間延長効果をもたらしました

▽以上の結果は、SOD1変異ALSに対してVDAC1由来N末端ペプチドが治療的効果を発揮する可能性を示唆するものです

(この研究はイスラエル、 Ben-Gurion University of the NegevのShteinfer-Kuzmineらにより報告され、2019年8月14日付のFrontiers in cellular neuroscience誌に掲載されました)
リルゾールはラジカットとの併用でより良好な効果の可能性
・ALS NEWS TODAYの9月17日付記事からです

▽Clinial Psychopharmacology and Neuroscience誌に公表された研究結果によると、細胞モデルでの実験によりリルゾールはラジカットとの併用により、より治療的効果が良好である可能性があるとのことです

▽リルゾールは神経細胞へのカルシウム流入を減少させ、グルタミン酸受容体の過剰刺激を抑制することにより治療的効果をもたらすと考えられています。また抗酸化作用とも関連しているといわれています

▽ラジカットは酸化的ストレスを減弱することにより細胞保護作用を発揮すると考えられています

▽SOD1遺伝子変異を導入したALSの細胞モデルを用いて、研究したところ、リルゾールは通常細胞における酸化的ストレス状況下における活性酸素産生を抑制しましたが、SOD1変異モデル細胞においては活性酸素産生の抑制効果は明らかではなかったとのことです。

▽この結果は、リルゾール単独ではSOD1変異による酸化ストレスへの治療的効果は不十分であり、さらにラジカットなどを組み合わせることにより治療的効果が増強させうる可能性があることを示唆するものと考察されています(論文で実証されたわけではありませんが)

引用元
https://alsnewstoday.com/2019/09/17/riluzole-more-effective-with-add-on-therapies-like-radicava-study-suggests/
FUS遺伝子変異は運動神経細胞軸索の成長と機能に影響を与える
・ALS NEWS TODAYの9月5日付記事からです

▽東北大学の研究者らによってEBioMedicine誌に公表された研究結果によると、FUS遺伝子変異により、運動神経軸索の分枝が増加し、機能障害をもたらすことがわかりました

▽この軸索の成長異常はFUS蛋白質がターゲットとするFos-B遺伝子の発現亢進に起因するものです。FUS蛋白質は健常細胞においては核内に主として存在しますが、ALSにおいては軸索にみられることが報告されています

▽研究者らは家族性ALS患者由来のiPS細胞から運動神経細胞を分化誘導し、その動態を調べました。その結果、FUS変異運動神経細胞では、FUS非変異細胞と比較して軸索分枝が多いことがわかりました。

FUS遺伝子変異運動神経細胞において、Fos-B遺伝子活性を抑制したところ、軸索分枝は正常化しました。同様の結果は、ゼブラフィッシュモデルにおいても確認されました。FUS遺伝子変異家族性ALS患者の脊髄サンプルの解析においても、Fos-Bの発現亢進がみられました。FUS遺伝子変異ALSにおける軸索変性に対する治療戦略となりうる可能性があります。

▽以上の研究は、未熟な細胞で行われたものであり、成熟細胞におけるFos-Bの役割を解明するにはさらに研究が必要とのことです。

引用元
https://alsnewstoday.com/2019/09/05/fus-mutations-affect-growth-workings-of-motor-neuron-axons-als-study-shows/
Cdk5がALSの治療ターゲットとなる可能性
・ALS NEWS TODAYの9月9日付記事からです

▽Human Molecular Genetics誌に掲載された論文によると、ALSモデルマウスにおいてCdk5と呼ばれる蛋白質の機能を抑制することにより、運動機能の改善効果がみられたとのことです

▽Cdk5は中枢神経の発達過程において神経細胞の適切な配置を補助する役目などを果たしていると考えられています。また最近では神経細胞死にも関与していることがわかってきました。

▽ALS患者などの脳内においてはCdk5の過剰発現がみられることがわかりました。NIHの研究者らはCdk5の活性を阻害する機能を有する小蛋白質であるCIPを開発しました。

▽ALSモデルマウスにおいてCIPを過剰発現させると、生存期間の平均16%の延長効果、神経細胞死の抑制効果などが観察されました

▽以上の結果はCdk5がALSの治療ターゲットとして有望な可能性があることを示唆するものです

引用元
https://alsnewstoday.com/2019/09/09/mouse-study-supports-cdk5-as-therapeutic-target-for-als/
FightMNDがClene社に900万ドル以上の資金供与
・ALS NEWS TODAYの9月19日付記事からです

▽FightMNDはオーストラリアのClene Nanomedicine社に対しておよそ930万ドルの資金供与を行うことを決定しました

▽この資金は同社のALS治療薬候補であるCNM-Au8の第2相臨床試験の促進のために用いられる予定です

▽CNM-Au8は経口投与可能な金のナノ結晶であり、細胞のエネルギー代謝の不均衡を是正し、正常に機能することを補助することが期待されています

▽前臨床試験段階において、CNM-Au8は多発性硬化症モデルにおける細胞死抑制効果を示しました。また健常者を対象とした第1相試験で安全性が確認されています

引用元
https://alsnewstoday.com/2019/09/19/fightmnd-awards-clene-93m-advance-cnm-au8-clinical-trials-als/
大麻由来薬品のSativexはALS患者の痙性を減少させる
・ALS NEWS TODAYの9月12日付記事からです

▽BMC Neurology誌に公表された研究結果によると、ドイツのALS患者を対象とした研究により、大麻由来医薬品のsativexが痙性を緩和する可能性があることが明らかになりました

▽痙性はALSにおいて頻繁にみられ、筋肉の疼痛などを伴います。sativexはGW Pharmaceuticals社の製品であり、THC(tetrahydrocannabinol)とCBD(cannabidiol)を含有するスプレー製剤です。

▽Sativexはヨーロッパにおいて多発性硬化症における治療抵抗性痙性に対する併用薬として承認されています。しばしばALSの痙性に対してもオフラベルで使用されます

▽ALSを対象とした小規模の第2相試験において、sativexは安全であり、痙性を減少させるのに有効であることが報告されました。

▽今回ドイツの研究者らは、sativexを使用している44名のALS患者について調査を行いました。その結果、患者は1日平均6回sativexを使用しており、その効果について満足しているとの結果が得られました。ただし、その使用感については1/3が不満足と答え、それは噴霧する形式のため握力を必要とすることに起因するものでした。

▽今後sativexの必要最低用量を求める試験や、他の薬剤との比較試験が行われることが望ましいとされています

引用元
https://alsnewstoday.com/2019/09/12/cannabis-based-sativex-reduce-spasticity-als-patients-study/
レボシメンダンは肺機能増強に有効な可能性
・ALS NEWS TODAYの9月13日付記事からです

▽第2相試験の事後解析の結果によりレボシメンダンは仰臥位における静的肺活量を改善する効果がある可能性があることがわかりました

▽この結果は、Journal of Neurology, Neurosurgery & Psychiatry誌に公表されました。レボシメンダンはOrion社により開発されているカルシウム感受性改善薬であり、急性心不全治療薬として承認されています。

▽第2相試験では66名の患者が対象となり、プラセボ対照で行われました。

▽主尺度である座位での静的肺活量は有意差がでませんでしたが、仰臥位で測定した静的肺活量については差がみられたとのことです。仰臥位の方がより横隔膜筋力を鋭敏に反映したためと考察されています。ALSFRS-Rなどの尺度については有意差がありませんでした

▽現在第3相試験が行われており、2020年10月には結果がでる予定です。

引用元
https://alsnewstoday.com/2019/09/13/levosimendan-bolsters-lung-strength-in-als-patients-phase-2-trial-suggests/
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