・発症1年以内の発症初期で、進行が比較的緩やか(12週間のALSFRS-Rの変化量が1点か2点)な方が対象となるようです。
・多施設試験であり、国内では、名古屋大学、三次神経内科クリニック、札幌医科大学、北里大学病院、滋賀医大病院、千葉大学病院、岡山大学病院、徳島大学病院、順天堂大学病院、和歌山医科大学病院、帝京大学病院、東邦大学病院など国内16箇所の施設で行われるようです。
引用元
https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT03548311
▽研究者らは遺伝子をターゲットとするアンチセンス・オリゴヌクレオチドの作用機序についての一部を解明しました
▽最新号のPNAS誌に掲載された結果によると、細胞質内のアンチセンス・オリゴヌクレオチドなどの小核酸分子は細胞核にストレス誘発性のメカニズムにより搬送されることがわかりました。この搬送を担うものはSIRC(stress-induced response complex)とよばれ、FUSやAtgonaute、TNRC6などの分子を含む複合体です。
▽中でもFUSはALSの原因遺伝子としても知られており、この機能の病態への関与が示唆されています。
▽今後、このようなメカニズムの解明が、アンチセンス・オリゴヌクレオチドを用いた治療の改良に役立つことが期待されています
引用元
http://www.alsresearchforum.org/new-insights-may-help-scientists-improve-aso-therapies-for-als/
▽すでに記事(http://alexkazu.blog112.fc2.com/blog-entry-1494.html)でご紹介したとおり、欧州医薬品庁から承認について否定的な見解がだされたAB Science社のALS治療薬候補であるMasitinibですが、今年秋にも、アメリカとカナダで第3相試験の開始が予定されているようです。
▽欧州では臨床試験の質が問題になっただけに、今年開始予定の新たな臨床試験では良好な結果が得られることが期待されます
引用元
http://www.alsresearchforum.org/masitinib-drug-maker-ab-science-withdraws-its-appeal-to-ema/
▽こちらの記事(http://alexkazu.blog112.fc2.com/blog-entry-1517.html)にてご紹介した、基礎実験における胎児幹細胞由来アストロサイト(AstroRx)移植の有効性ですが、ヒトを対象とした第1/2a試験が募集中であることが記事になっていました。
▽同社は質の高いアストロサイトを大量に生産する技術を開発しており、分化誘導した健常なアストロサイトが神経保護作用を有することを確認しました。
▽イスラエルにおいて行われている第1/2a相試験では21名を対象に11ヶ月間で評価される予定となっています
引用元
https://alsnewstoday.com/2018/06/11/als-trial-recruiting-test-astrorx-potential-stem-cell-therapy/
▽有痛性の筋痙攣に対するFlex Pharma社の治療薬候補であるFLX-787ですが、30mgを用いた第2相試験では、忍容性に関する問題が生じたため、同社の判断により、試験が中断されることとなりました
▽今後、試験規模を縮小し、嚥下障害に対する有効性についての臨床試験を行いたいとしています。
引用元
https://alsnewstoday.com/2018/06/15/flex-pharma-stops-phase-2-trial-of-flx-787-to-ease-muscle-cramps-in-als-patients/
・10名を対象に行われる予定です
引用元
https://www.als.net/als-research/clinical-trials/376/