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ALS(筋萎縮性側索硬化症)に負けないで
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Xaliproden (SR57746)の第3相臨床試験(過去情報です)
・2004年6月のAmyotrophic lateral Sclerosis & Other Motor Neuron Disease誌に掲載されたxaliprodenの2つの第3相臨床試験の結果です

▽xaliprodenは神経栄養因子として作用する薬剤です。1つ目の臨床試験では発症5年未満でALS患者867名がエントリーされ、xaliproden 1mgないし2mgないしプラセボの3群に割り付けられ比較されました。

▽2つ目の試験では、1210名の患者が、リルゾール100mg併用下において、xaliproden 1mgないし2mgないしプラセボに割り付けられました。

▽1つ目の試験では、死亡ないし気切ないし持続的人工換気を要するまでの時間は、投薬群とプラセボ群とで有意差はありませんでした。しかし2mg投与群については、肺活量が50%未満となるまでの時間について、投薬群においてプラセボ郡と比較して30%の相対リスク減少(RRR)がみられ、統計的有意差がありました。

▽2つ目の試験では、いずれの尺度もプラセボと比較して有意差を認めませんでした。1mg投与群においては肺活量が50%未満となるまでの時間について、プラセボ群との比較で相対リスク減少が15%であり、有意差はないものの良好な傾向がみられました。

▽安全性は良好でした。以上よりはっきりとした有効性を支持する結果は得られませんでしたが、肺活量においてはわずかな効果がある可能性があります

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TCH346の第2/3相臨床試験(過去情報です)
・2007年8月21日付Neurology誌に掲載された、ALSに対するTCH346の第2/3相臨床試験の結果です

▽TCH346はglyceraldehyde 3-phosphate dehydrogenase (GAPDH) に結合し、アポトーシス経路を阻害することで、抗アポトーシス作用を有することが基礎実験で報告されています

▽合計591名のALS患者が参加し、ランダムに5群(TCH346 1mg群、2.5mg群、7.5mg群、15mg/day群)ないしプラセボ、に割付られ、24週間以上経過観察されました

▽結果的に、試験終了時点でのALSFRS-Rの変化量、肺活量の変化、筋力の変化は投薬群とプラセボ群とで有意差はなく、TCH346の有効性は確認できませんでした

引用元
http://www.neurology.org/content/69/8/776.short?sid=2f6b954e-4a67-487d-873e-58a20e78b2b9
ガバペンチンの有効性に関する第3相臨床試験(過去情報です)
・2001年4月10日付Neurology誌に掲載された、ALSに対するガバペンチンの有効性に関する第3相臨床試験結果です

▽合計204名のALS患者が無作為にガバペンチン3600mg/dayないしプラセボ群に割付られ、9ヶ月間経過観察されました。

▽9ヵ月後において、上腕筋力低下の程度やALSFRS-Rの変化量、肺活量などの尺度において、投薬群とプラセボ群とで統計的な有意差はなく、ガバペンチンの有効性は確認できませんでした。

Fingolimod経口投与のALSに対する第2a相臨床試験(過去情報です)
・多発性硬化症治療薬のジレニアです。抗炎症作用によりALSに対する治療的有効性が期待されています

・現在第2相臨床試験が行われていますが、この試験は有効性を検証するものではなく、安全性を検証するもののようです。30名のALS患者を対象に8週間で行われます。そろそろ結果はでてもよさそうです。
SOD1変異ALSに対するPyrimethamineの第2相臨床試験(過去情報です)
・pyrimethamineはマラリアおよびトキソプラズマ症治療薬としてFDAに認可されています。pyrimethaminはSOD1蛋白質濃度減少作用があることが基礎実験で報告されています。

・現在40名のSOD1変異家族性ALS患者に対して36週間の第2相臨床試験が行われており、2016年4月終了予定となっています。良好な結果が期待されます。

引用元
https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT01083667
tretinoinとpioglitazoneの第2a相臨床試験(過去情報です)
・2012年のNeurology Research International誌に掲載されたALSに対するtretinoinとpioglitazoneの第2相臨床試験結果です

▽孤発性ALSにおいてanaplastic lymphoma kinase (ALK)遺伝子の一塩基多型が報告されています。ALKのリガンドであるMidkine(MK)も孤発性ALSにおいて減少が報告されています。

▽MKの発現は、レチノイン酸経路によって賦活されます。MKは神経突起成長や血管新生を促進します。

▽一方で神経炎症の観点から、proliferator-activated receptor gamma(PPRA gamma)の神経保護作用が報告されています。PPAR gammaのアゴニストは抗炎症作用が期待でき、病態改善に寄与する可能性があります。

▽そこで、PPAR gammaアゴニストであるpioglitazoneと、レチノイドであるtretinoinの合剤がALSに対して有効である可能性があり、臨床試験が行われました

▽リルゾール投与中の27名の患者が対象となり、pioglitazone 30mg+tretioin 20mg/dayもしくはプラセボに割付られ、6ヶ月間経過観察されました

▽6ヶ月間の経過において、pioglitazone+tretioin投与群のALSFRS-Rの変化量の平均は-1.02点/月、プラセボ群では平均 -0.86点/月であり有意差はありませんでした。

▽一方で髄液中tau濃度は、投薬群で減少し、プラセボ群では増加を認めました。この臨床試験では、pioglitazoneとtretioinの有効性を支持する結果は得られませんでした。

引用元
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3395264/
SB-509の第2相臨床試験(過去情報です)
・2010年11月にSangamo BioSciences社のpress releaseにて公表された内容です

・SB-509は血管内皮細胞成長因子A(VEGF-A)転写活性化因子の遺伝子を挿入するプラスミド製剤です。Sangamo BioSciences社により第2相臨床試験が行われました

▽非球症状発症型のALS患者45名が2群に無作為に分けられ、120日以上経過観察されました。1群目では39名を対象にSB-509 60mgが下肢、上肢、頚部の筋肉に両側性に筋注(開始0日目と90日目の2回)され、別の1群では、6名に対して下肢のみに筋注されました。

▽120日目において、SB-509投与群の40%において、踵およびつま先の筋力の増悪遅延作用(historical placebo群と比較して有意差はないが、傾向あり)を認める傾向がありました。SB-509投与された一群において、筋活動電位の振幅増大を認めました

▽これら筋活動電位の増大作用を認めた群においては、ALSFRS-Sの進行遅延を認める傾向(有意差には至らず)を認めました。

▽今後はさらに長期かつ大規模な臨床試験での検証が期待されます
ALSに対するPhenylbutyrateの第2相臨床試験(過去情報です)
・2009年4月のAmyotrophic Lateral Sclerosis誌に掲載された、sodium phenylbutyrateの第2相臨床試験情報です。効果よりも安全性の確認が主目的でした。

▽sodium phenylbutyrateはHADC阻害作用を有し、モデルマウスにおいて運動神経細胞生存期間延長効果が報告されています

▽安全性を確認するためのオープン試験が行われ、40名がエントリーされました。用量は9-21 g/dayに設定され、20週間経過観察されました

▽26名が完遂し、重篤な副作用はみられませんでした。ヒストンのアセチル化は約50%減少を認め、その効果は用量が少ない9g/dayで最もよくみられました。

▽この試験によりphenylbutyrateの安全性は確認されました。今後のさらに大規模な臨床試験での効果検証が期待されます。
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