▽今回研究者らは新たなALS関連TDP-43蛋白症モデルを開発し、ALS類似の病態が再現されることを確認しました
▽同時に自食賦活作用を有するラパマイシンを投与し、治療効果について検討しました。
▽健常ハエに対してラパマイシンは有害な物質ですが、病態発症前にALSモデルショウジョウハエにラパマイシンを投与した結果、TDP-43凝集体を有する神経細胞数の減少と、運動機能障害の緩和作用などが確認されました
▽今回開発されたALSモデルショウジョウバエにより、TDP-43蛋白症における治療薬候補のスクリーニングのための有用な手段が得られました。同時に自食賦活作用を有するラパマイシンなどの薬剤が、TDP-43蛋白症による神経変性疾患において、有用な治療薬候補となる可能性が示唆されました。
(この研究は、台湾、Academia SinicaのCW Chengらにより報告され、平成27年7月29日付のJournal of Neurogenetics誌に掲載されました)
引用元
http://informahealthcare.com/doi/abs/10.3109/01677063.2015.1077832