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ALS(筋萎縮性側索硬化症)に負けないで
全世界から最新の治療情報を見つけ出し、ここで紹介します。完治するまで戦い続けましょう!
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ALS臨床試験のまとめ
常にこの記事がトップにくるように設定しています。

・世界中で行われているALSに関する臨床試験について最新の情報となるようにしたいと思います(2021年7月31日現在)

(更新情報)
2021年7月31日  remdesemtivの第3相試験を追加
            CK-2127107の第2相試験を削除(remdesemtivとして第3相試験開始のため)
2021年4月30日 自家骨髄単核球細胞移植の第2相試験追加
           BIIB067(tofersen)の第3相試験追加
2021年3月31日 β-ヒドロキシ酪酸の第2相試験追加
2021年2月28日 ION363の第3相試験追加
           RT001の第2相試験追加
           NeuroNata-Rの第3相試験追加
2020年12月31日 ポリフェノール+デュタステリドの第2相試験追加
            Engensisの第2相試験追加
           ペランパネルの第2相試験終了
2020年11月30日 NurOwnの第3相試験終了
2020年10月31日 APL-2の第2相試験を追加
           ANX005の第2相試験を追加
2020年8月31日 PU-ADの第2相試験を追加
           セラクルミンの第2相試験を追加
           レボシメンダンの第3相試験が中止
2020年4月30日 AT-1501の第2相試験を追加
2020年3月31日 HEALEY Platformの第2相試験を追加
2020年1月31日  ultomirisの第3相試験を追加
            clenbuterolの第2相試験を追加
            MICABO-ALSの第2相試験を追加
            メトフォルミンの第2相試験を追加
2019年12月31日 経口エダラボン製剤の第3相試験を追加
            Ciprofloxacin/Celecoxibの第2相試験を追加
            BLZ945の第2相試験を追加
            トコトリエノール含有ビタミンE製剤の第2相試験を追加 
2019年8月31日  制御性T細胞の第2相試験を追加
2019年7月31日  第2相試験実施中のH.P. Acthar Gelが有害事象(肺炎)により中止
2019年5月31日  tofersen(IONIS-SOD1Rx)を第3相に追加
 

(詳細情報は”続きを読む”から御覧ください)

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Alector社とグラクソ・スミスクライン社がALS治療薬候補の開発で提携
・ALS NEWS TODAYの7月6日付記事からです

▽Alector社とグラクソ・スミスクライン社がALS治療薬候補であるAL001およびAL101の開発のため提携することを公表しました。AL001とAL101はいずれもprogranulin蛋白質の産生を促進するためのモノクローナル抗体です。

▽prograrnulin蛋白質は抗炎症作用や神経細胞の生存に関与していると考えられており、progranulin蛋白質の変異がTDP-43凝集体形成につながることから、progranulin蛋白質を増加させると、TDP-43凝集体を減少させることができるのではないかと考えられています

▽AL001およびAL101はprogranulinを分解する受容体蛋白質であるsortilinの活性を阻害することのできる抗体です。

▽2021年下期にはALSを対象としたAL001の第2相試験が開始予定となっています

引用元
https://alsnewstoday.com/news-posts/2021/07/06/alector-gsk-partner-develop-antibody-treatments-als-other-neurodegenerative-diseases/
Masitinibの臨床試験がフランスで再開の可能性
・ALS NEWS TODAYの7月19日付記事からです

▽AB Science社のALS治療薬候補のMasitinibは虚血性心疾患のリスクに関する懸念から、臨床試験が一時中止となっていました。今後フランス国立医薬品・健康製品安全庁(ANSM)により安全性確保についての対策が十分であると認められれば、臨床試験が再開される可能性があります。

▽対策として、心血管疾患の既往のある患者の除外や、試験中の心臓モニタリングの強化などが含まれています。今後AB Science社がこれら改良した試験のプロトコルをANSMに提出し、許可が出れば患者募集が再開されることとなります。またフランス以外のアメリカやドイツにおいても同様に臨床試験再開の要請を行う予定となっています

▽masitinibはチロシンキナーゼ阻害剤であり、神経炎症に関与する複数の免疫系細胞の活性を阻害することにより治療的効果が期待されています。

引用元
https://alsnewstoday.com/news-posts/2021/07/19/als-enrollment-phase-3-masitinib-trial-expected-resume-france/
C9orf72遺伝子変異ALSに対するWVE-004の臨床試験で投薬開始
・ALS NEWS TODAYの7月22日付記事からです

▽Wave Life Science社のALS治療薬候補であるWVE-004の第1b/2a試験において、患者への投与が開始されたことが公表されました

▽この臨床試験では50名の患者を対象に24週間でWVE-004の単回ないし複数回投与の安全性とジペプチド繰り返し蛋白質の産生量の変化などが評価されます。

▽c9orf72遺伝子からは通常V1、V2,V3の三種類のmRNAが生成し、このうちV1とV3から有害なジペプチド繰り返し蛋白質が生成すると考えられています。WVE-004はアンチセンス・オリゴヌクレオチド製剤であり、V1とV3を阻害し、一方で健康なV2については阻害しないように設計されています

▽マウスでの基礎実験ではWVE-004はマウス脊髄のジペプチド繰り返し蛋白質の90%以上、脳周辺のジペプチド繰り返し蛋白質の80%以上を除去することに成功しました。

▽2022年中に結果が判明する予定となっています

引用元
https://alsnewstoday.com/news-posts/2021/07/22/dosing-begins-proof-concept-trial-wve-004-als-ftd-c9orf72-mutations/
Amylyx社がAMX0035の開発促進のための資金確保
・ALS NEWS TODAYの7月23日付記事からです

▽Amylyx Pharmaceuticals社は同社のALS治療薬候補であるAMX0035の開発を促進するため1億3500万ドルの資金調達をしたことを公表しました

▽AMX0035はタウロウルソデオキシコール酸とフェニル酪酸ナトリウムの合剤ですAmylyx社は、カナダでALS治療薬としてAMX0035の承認を申請しており、年内には欧州医薬品庁にも同様の申請を行う予定となっています

▽この申請は137名のALS患者を対象とした第2/3相試験(CENTAUR試験)の結果を受けたものであり、24週間で機能低下の有意な抑制と、気管切開や死亡、永続的人工換気導入などのリスクを44%減少させることが示されました。

▽FDAにも承認申請がされましたが、追加の臨床試験実施が要求されています。この要求を受け、さらに大規模な600名までのALS患者を対象とした第3相試験が今後数カ月以内に開始予定となっています。

引用元
https://alsnewstoday.com/news-posts/2021/07/23/amylyx-funding-advance-amx0035-als-other-disorders/
孤発性および家族性ALSにおいてCHMP7の核内蓄積が核膜孔複合体機能不全を起こしTDP-43蛋白症の病態を引き起こす
▽核膜孔複合体の構成要素であるヌクレオポリンの機能の変化は、C9orf72遺伝子変異ALSなどの発症に寄与すると考えられています。

▽今回研究者らはヌクレオポリンの機能変化とそれに伴う核膜孔複合体の機能喪失が、TDP-43蛋白症の病態の上流にあるのではないかと考えました。

▽研究者らは、核膜孔複合体の品質管理に重要な役割を果たすCHMP7が、C9orf72遺伝子変異ALSおよび孤発性ALS患者由来のiPS細胞から分化誘導した脊髄神経細胞や、患者死後脳運動野の神経細胞の核において、ヌクレオポリンの変化が現れる前に増加していることを明らかにしました。

▽CHMP7の核外輸送を阻害すると、ヒトの神経細胞においてヌクレオポリンの減少とTDP-43の機能障害および病理学的変化が引き起こされました。

▽CHMP7をノックダウンすると、ヌクレオポリンの変化、Ran GTPaseの異常局在化、TDP-43蛋白症でみられるmRNAの発現の障害、グルタミン酸による神経細胞死が緩和されました

▽以上の結果は、家族性および孤発性ALSの発症メカニズムとして、CHMP7を介したヌクレオポリンの恒常性維持機構の変化が重要な役割を果たしていることを示唆するものであり、CHMP7が治療ターゲットとなる可能性があります。

(この研究はアメリカ、Johns Hopkins UniversityのCoyneらにより報告され、2021年7月28日付のSci Transl Med.誌に掲載されました)
optineurin/TIA1経路は、異常なストレス顆粒形成を抑制し、ユビキチン化されたTDP-43を減少させる
▽ストレス顆粒はストレス誘発性に形成され、TDP-43をはじめ様々な神経変性疾患の原因となりうる蛋白質を含みます。

▽これまでに、ストレス顆粒が、ALSの神経細胞において病的なユビキチン化されたTDP-43蛋白質の最初の形成部位であることが報告されています。

▽optineurin遺伝子とTIA1遺伝子の変異はTDP-43蛋白症を伴う家族性ALSの病因となります。

▽今回、研究者らはoptineurinの除去とALSに関連したoptineurin遺伝子変異が共に、熱ショックから回復した細胞におけるTIA1濃度を上昇させ、このTIA1濃度の上昇がユビキチン化したTDP-43の増加をもたらすことを明らかにしました

▽optineurin除去により誘発されたユビキチン化TDP-43はストレス顆粒に局在化していました。

▽以上の結果は、ALSに関連したoptineurinの機能低下が、TIA1発現を増加させることによりユビキチン化TDP-43を増加させ、その結果、ユビキチン化TDP-43の凝集が促進することを示唆するものです

(この研究は、新潟大学のKakihanaらにより報告され、2021年7月17日付のiScience誌に掲載されました)
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